はじめまして、こんにちは。
歯科医療総研の山本と申します。
突然ですが、院長先生に質問があります。
売上を伸ばす方法は色々となりますが“効率的な”となれば、おそらくは自費診療が脳裏をよぎったことでしょう。
しかし、自費治療は成約すれば大きな金額を生みますが、患者様が抵抗を示す傾向があるので、効率的とは断言し難い部分があります。
では、効率的な売上アップ方法とは何なのか。
その答えを示してくれたのが、東京都練馬区で開業している、医療法人社団和春会 洋歯科クリニックの院長を務める草川洋先生です。
医療法人社団和春会
理事長 草川 洋
■ 経歴
■ 所属・認定・資格等
ご存じの通り、超高齢化社会となった我が国では、訪問診療への需要が高く、取り組んでいる医院も増えてきています。
しかし、訪問診療は訪問先の数を取れなければ意味がなく、実情は人数に余裕のある大手医療法人のほぼ一人勝ち状態で、小さな歯科医院では苦戦を強いられているのですが…
この数字に驚かれたことと思いますが、注目して欲しい部分は他にあります。
それは、洋歯科クリニックでは、院長の草川先生はほとんど外に出ることなく、勤務医1名、衛生士1名、歯科助手1名の僅か3名構成のチームが2組み稼働しているだけで、これだけの数字を生み出していることです。
数十名単位の大規模でチームを組み、訪問診療を行う歯科医院だけが勝てる市場において、なぜ、洋歯科クリニックは僅か3名のチームが2組み稼働するだけでこれだけの数字を残すことが出来ているのでしょうか。
訪問診療は、限られた時間、限られた機材で治療を行う必要があるのですが、患者様の体力的な問題などがあり、長時間の治療がほぼ不可能となっています。
まずひとつめの、ルーティン化についてですが、洋歯科クリニックの
訪問診療では、口腔内検査から始まり、数種類のブラシを使ったブラッシング、頭頸部のマッサージ、義歯の洗浄の他に、口腔内機能を促す『吹き戻し』『頭部拳上訓練』『シャキア体操』などの
エクササイズをルーティン化しています。
その理由は、予め治療内容の順番を決めておくことで、現場でのやり忘れを防ぎ、尚且つアシスタントが業務をしやすくなり効率的な働きが出来るようになるからです。
さらに、それぞれの工程においてドクターと歯科衛生士の役割が明確化されているので、限られた時間を効率的に使うことができ、だからこそ、3名という少人数で行うことが出来るのです。
次に、ふたつめの、訪問診療システムの構築についてです。
訪問診療の手順をルーティン化することで効率化できたとしても、院長が外に出ないようにする場合は、実際、現場で動くのはドクターと衛生士になるので、この3人だけで訪問診療の現場で起こる様々なケースに対応できるようにならないと成立しません。
そして、システム化することにより、訪問診療の現場で想定される様々なトラブルも、現場スタッフが自ら判断し、すぐに対処できる訪問診療チームができるようになります。その結果、院長の草川先生が現場に行かずとも、スタッフだけで自動的に訪問診療の売上をUPさせる訪問診療が完成しました。
以上が、訪問診療の手順のルーティン化と、訪問診療システムの構築についての説明になります。
この2つのことを行なうことで、洋歯科クリニックでは、訪問診療における全ての流れにおいて無駄を省くことができ、「院外治療・限られた時間」という特殊な条件下であっても、1チーム僅か3名の訪問診療だけで、月60万点の保険点数を生み出せるまでになりました。
また、草川先生の作り上げたこの仕組みでは、ドクターの負担が軽減されるメリットもありますが、治療自体が短時間で済むので、高齢の患者様への負担が少なく、施設の担当者や家族からも喜ばれる素晴らしいものとなっています。
過去6年間の活動を振り返り、彼は次のように語ります。
では、洋歯科クリニックが行っている訪問診療システムを使えば、どの医院でも同じような結果を生み出せるのでしょうか。
この問いに対して草川先生は力強く頷きました。
そこで今回、草川先生に彼が構築した訪問診療システムだけでなく、訪問診療の始め方や患者様との付き合い方、そして、取り返しの付かないミスを防ぐ予防策などについて語って頂くセミナーをお願いしました。
ひとつめは、現場に足を運ぶスタッフの知識や経験を問わないことにあります。実際、洋歯科医院で訪問診療を担当しているのは、3年目のドクターであることから、誰でも出来ることは既に立証済みです。
ふたつめは、移動型分院と呼ばれる訪問診療では立地や地域差の影響を受けないですし、正しい方法さえ知れば、リスクがある分院展開などしなくても全国どこに居ても売上をアップできるからです。
などなど、院長先生にとって目から鱗のノウハウが約2時間に渡って収録されています。