はじめまして、こんにちは。
歯科医療総研の山本と申します。
院長先生もご存じの通り、昨今の歯科業界では『人材不足』が大きな問題となっています。また、仮に人材を採用できたところで、その後には育成という過程が待っており、これまた院長先生の頭を悩ませる項目となっています。
その中でも、特に勤務医の採用と育成に関しては別の問題を抱えています。それは彼らの独立志向が強く、ようやく育ったかと思えば、退職して自身の医院を構えてしまい、院長の時間と労力が水の泡になってしまうことです。
そこで本日ご紹介したいのが、大型医療法人の元理事長である渡部憲裕氏です。
医療法人社団 裕正会
元理事長 渡部 憲裕
激戦区の東京都において、開業わずか10年で8つの分院を作り、年商9億円を達成して、それを10年継続。現在は月の半分を海外で過ごすセミリタイヤを実現。自身の医院を全て売却・継承し、自身の経験を元にセミナー活動を行い、優秀な歯科医師の発掘やプロデュースなどを手掛ける。自身と同じようなライフスタイルを目指す歯科医師を育成するために、ライフプランニングサークル「シャラク」を運営。オーナー型歯科医院運営や仕組みを所有するためのノウハウを提供している。
■ 経歴
■ 海外研修実績
■ 学会等
■ 講演・活動
渡部氏は、理事長時代に10年で8つの分院を展開して、医療法人の年商を9億円にまで伸ばした手腕の持ち主です。
また、当然ではありますが、勤務医は医院において、収入を生み出すための必要不可欠な存在ですので、採用出来れば誰でも良いというわけではなく、優れた能力を持った人材を確保しなければ、採用したとしても、その後の育成で大きな労力が必要となってしまいます。
しかし、渡部氏は医療法人の実績からもお分かり頂けるように、1医院が平均1億円の年商を生み出しており、つまりは、それだけの働きをする人材だけを集めてきました。
ここには、彼独特の人材マーケティング方法があります。特別にその内の一つである募集方法をご紹介しましょう。
一般的に、人材確保は求人サイトなどを使った方法となりますが、これは効果のある広告の打ち方の知識が無いと思うように応募がありません。
加えて、せっかく応募があり面接をしても、院長先生の希望しない人材である可能性もあるなど、スムーズに優秀な人材を雇用するには非効率と言えるでしょう。
そこで渡部先生は、医院に勤務中のドクターを出身大学に向かわせて、特別な方法で研修医の段階から能力の高い医師だけを一本釣りしていたのです。
これは、あくまで渡部氏の採用テクニックの一例ですが、これだけでも十分な効果がありますので、貴医院が人材確保に悩んでいる場合は試してみることをお勧めします。
さて、こうして優秀な人材を獲得してきた渡部先生ではありますが、残念ながら、この方法にはデメリットがあります。それは、優秀な人材は他の勤務医に比べて独立志向が強く、採用して僅か数年で独立開業を考えるということです。
しかし、渡部先生は、この問題を解決する為に2つの施策を施すことで、人材の離職を防いでいたのです。
仮に院長先生が歯科医師1年目だったとして、自分よりも能力の劣るドクターと同じ給与だったらいかがでしょうか。正直、納得できないと思いますし、もっと自分を評価してくれる医院への転職も検討することでしょう。だから渡部先生は優秀な人材には給与の引き上げを行ってきました。給与を引き上げると、人件費が増えますが、
経営者として、少しでも人件費を安くしたいという気持ちもあるでしょう。ただ、この部分を惜しんでしまうと、彼らは離職の道を選び、結果的に医院の売上は落ちてしまいます。ですので、渡部先生は人件費を投資と考えると同時に、彼らには継承を前提とした分院長のポストを与えて医院を辞めないように外堀を埋めていったのです。
勤務医にとってみれば、独立して自らの医院を構えたいと言えども、金銭的な問題もありますし、独立後、医院経営が上手くいく保証はどこにもありません。しかし、裕正会の継承プログラムの分院長として働けるのであれば、リスクを負わないどころか、本院のサポートを受けながら自分の医院を持てるわけです。
さらに、分院長として売上を伸ばすことで再度評価してもらえるのですから、このような素晴らしい職場を離れるという選択が無くなっていくのです。この場合、医院の売上も伸びていることが前提ですから、仮に分院長の給与を上げたところで、人件費以上の金銭的な見返りがあるので、医院は大きくなっていくわけです。
勤務医の採用と育成に悩む医院を見てみると、医院の発展だけに捉われ、働いてくれる勤務医の将来まで気遣いが出来ていないように思えます。しかし、渡部氏のように、
を作れば、それが最短で医院を発展させる方法というのはお分かり頂けたと思います。
そこで今回、渡部氏にお願いをして、彼が今まで行ってきた人材採用法のテクニックだけでなく、採用後の育成システム、さらには、勤務医が生涯働きたいと思ってくれる雇用条件や医院の特徴だけでなく…
この方法で自由に人材の確保が出来るようになった後に、今歯科業界で重要な位置づけにある『か強診』を活用した経営戦略について語って頂くセミナーを開催しました。